「マンションっていつが一番売れやすいのかな」
「一番お得なタイミングでマンションを売りたい」
このようにお考えの方に向けて、マンション売却において売れやすい時期やタイミングの重要性について、経済情勢も含めて解説します。
□マンションはいつ売ればよいのか?
「マンションの売り時はいつなのか」と聞かれた場合、マクロな視点での売りどきとミクロな視点での売りどきがあります。
*ミクロな視点での売りどきは3月から9月
1年というスパンで見たときに、マンションが最も売れやすいのは3月と9月になります。
3月に売れやすいのは、新生活が始まる4月までに新居への引っ越しを済ませようというニーズが高まること、合わせて企業の異動のシーズンとも重なることが理由です。
特に3月は過ごしやすい天気となるため心理的に内見にも訪れやすくなります。
2月から3月の間に売買を成立させることをゴールとして逆算すると、前年の12月頃から動き出すとスムーズに売却できるでしょう。
また、9月も企業の異動のシーズンになること、お盆の時期に休日があることから、購入を検討される方が見学に来られる方が多くなる時期です。
お盆や正月等の際、家族が集まって話し合う中で、マンションを売ろうと決心し、その後に相談に来られる方が多くなりますので、売り出し物件の数も増え、買いたい方からの問い合わせが増えて3月と9月にご成約になることが多いのです。
*工事後はチャンス
マンションは十数年に一度の頻度で外壁塗装などの大規模な工事を行います。
この工事が終わった後に売却活動を行うことで、買い主にマンションの新鮮さをアピールできます。
部屋の中の掃除はできたとしても、マンションの外壁を自力で修復するのは難しいですから、大規模修繕工事は絶好の売却チャンスだと覚えておきましょう。
□経済情勢から見たマンションの売りどき
続いて、経済情勢というマクロな視点でのマンションの売りどきについて解説します。
*マクロな視点での売りどき
新築マンションの相場が高いときは、売りどきと言えます。
なぜなら、中古マンションと新築マンションの価格は連動するからです。
新築マンションの価格が高騰すると、その値段に手が出ない層が中古マンションの購入を検討するため、自然と中古マンションの値段も高くなるのです。
たとえば、この2021年現在は不動産バブルと言っても良いくらいの様相を呈しています。
東京に住んでいる人の中には「10年前に3000万円で買ったマンションを4000万円で売ることができた」というような人もいます。
つまり、お金を払ってマンションを買ったどころか、逆に10年間で1000万円を貰いながらマンションに住んでいたということになりますね。
これは結果論に過ぎませんが、不動産バブルにおいてはこのような現象も発生するのです。
なお、不動産価格というのはその時の株価との相関性があると言われており、日経平均株価が高騰しているような現在では不動産価格も高くなります。
日銀が金融緩和を行って大量の日本円を発行することで金余りの状態になり、行き場を失ったマネーが株や不動産といった資産に流れているわけです。
住宅ローンの金利が低いときも売りどきです。
金利が低いと支払い総額が減るため、買い手が多くつきます。
したがって、現在のような低金利が続いてるうちに売却をするのが最も賢い選択となるでしょう。
2021年現在の日本のマンション売却市場は絶好の売りどきであることをご理解頂けたでしょうか。
□マンションの売却タイミングの重要性
上記の通り、同じ物件であっても売るタイミングによって売れやすさに違いがあります。
特に売却を避けたいタイミングとしては、以下の2通りです。
1つ目は、近所に大規模な新築マンションがあり、入居時期が被ってしまう場合です。
多くの場合、人々は新築マンションの方に流れてしまいますから、入居時期が被るだけで売却価格が何パーセント分か低くなってしまう恐れがあります。
「新築マンションが建つらしい」という噂を聞きつけたのであれば、建設が完了する前に売却を済ませてしまうのも一手です。
2つ目は、大規模な工事中の売却です。
先程、大規模工事後の売却はチャンスであるとお伝えしましたが、逆に工事中は不利になります。
なぜなら、内見にやってきた人がマンションの外観を見れないからです。
日当たりも悪くなるため、本来の物件の魅力を伝えきれません。
□まとめ
今回はマンションの売りどきについて、ミクロな視点とマクロな視点での両方から専門家が解説しました。
経済情勢など、自分ではコントロールできない要因もありますが、1年のうちの売れやすい時期に売却活動を行うといった自分でコントロールできる部分もあります。
3月と9月は、異動などの関係で売却におすすめの時期となっています。
その他、不動産の売却に関して疑問や質問等がございましたら、当社にお気軽にご相談ください。