「相続した実家をどうするべきか迷っている」
「実家を処分する前にやるべきことがあるなら知りたい」
このような悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
特に実家が遠方にある場合は管理し続けるのが難しいですよね。
そこで今回は、実家の処分方法と処分前にやるべきことについてご紹介します。
□空き家状態の実家で発生する問題とは
1つ目は建物や壁、門扉などが倒壊することです。
実家が遠方にある場合はなかなか管理に出向けないですよね。
人が住んでいない家は劣化するのが早く、建物や壁、門扉などが倒壊して近隣住民や通行人に被害を与える可能性もあります。
そうなった場合、空き屋の所有者が損害賠償を支払わなければなりません。
2つ目は空き巣に入られることです。
人の出入りが無い空き家に家電や家具、金品類を置きっぱなしにしていると、泥棒にとっては格好の的になるでしょう。
また、散乱されただけでなく、壁や床を傷つけられた場合は、空き屋を賃貸や売りに出す前にリフォームしなければなりません。
3つ目は浮浪者や動物が住みつくことです。
浮浪者や動物が住みつくと、体臭やフンによる悪臭、病原菌をまき散らされます。
このままでは賃貸や売りに出せないので、駆除業者や法律家に依頼して解決してもらう必要があります。
4つ目は放火される危険性があることです。
人目につかずに放火できる空き家は、愉快犯に狙われやすいです。
管理が十分でない空き屋からの延焼により近隣の住宅や敷地に被害が及べば、重大な過失があるとして扱われ、損害賠償を支払わなければなりません。
また、重大な過失があった場合は火災保険の適用外となる可能性も高いので、莫大な賠償金をすべて自費で賄わなければなりません。
5つ目は樹木の影響により近隣トラブルが発生することです。
空き屋状態の実家に庭がある場合、手入れをしなければ枝や草が成長し、近隣住民の敷地へ侵入してしまいます。
近隣トラブルへと発展すると、土地や物件の買い手が付きづらくなるので、樹木が植えられている庭がある場合は注意しましょう。
6つ目は増税されることです。
空き家対策の推進に関する特別措置法の施行により、管理が十分でなく、近隣へ悪影響がある空き家は特別空き屋に指定されるようになりました。
特別空き屋に指定されると、固定資産税の住宅用地の特例が適用されなくなり、支払うべき固定資産税が増加してしまいます。
□実家はどのように処分すれば良い?
*身内の誰かが住む
まずは親族をあたって相続してくれる人を探してみましょう。
エリアによっては高額な相続税がかかるのが問題点ですが、土地の評価額を大幅に減額できる特例もあります。
適用条件に当てはまる場合は相続税の申告時に利用したい目的を伝えましょう。
*賃貸に出す
相続してくれる親族はいないが、売却はしたくないという場合、賃貸物件として貸し出すのがおすすめです。
注意点として、賃貸経営のための準備に多くのコストや時間がかかることが挙げられます。
*売却する
その土地や建物に思い入れが無い場合は売却するのが良いでしょう。
不動産会社は数多くありますが、得意としている分野は異なります。
そのため、売却したい時は売却実績が豊富な不動産会社に依頼しましょう。
当社でも不動産売却のご相談を受け付けております。
□実家を処分する前にやるべきこととは
1つ目は名義変更です。
相続した不動産には登記変更義務がありませんが、自分の名義に変更しておいた方が買い手が見つかりやすくスムーズに売却できます。
名義変更をする際は、固定資産税評価額から計算される登録免許税と、司法書士に依頼した場合はさらに司法書士手数料もかかります。
そのため、固定資産税評価額やエリアによっても異なりますが、名義変更にかかる費用は10~20万程度と思っておきましょう。
2つ目は遺品整理です。
不動産は基本的に物が一切ない空っぽの状態で売却します。
そのため、家具や家電などの遺品が残っている場合は親族との相談のうえで遺品整理を行いましょう。
遺品整理に時間が割けない場合は、遺品整理サービスの利用がおすすめです。
3つ目は仏壇の引っ越しです。
仏壇は菩薩寺に依頼し、魂抜きと魂入れという法要を行うと、自宅へ引っ越しできます。
実家の仏壇が大きい場合は、小型の仏壇を購入して、魂入れを行うと良いでしょう。
その場合、古い仏壇はお焚き上げをして処分してください。
4つ目は境界の確認です。
戸建て住宅を売却する場合、売主には土地の境界を明示する義務があります。
確定測量図があれば、境界が確定済みなので測量の必要がありませんが、なければ売却前に測量会社に測量を依頼して境界を確定させましょう。
5つ目は購入額が分かる資料を探すことです。
購入額が分かる資料があると、売却時の税金を大幅に抑えられます。
個人が不動産を売却した時に課せられる譲渡所得税は、売却価格から取得費と譲渡費用を引いて計算されます。
購入額が分からないままだと引かれる取得費が少なくなるので支払う譲渡所得税が多くなるのです。
□まとめ
今回は実家の処分方法と、処分前にやるべきことについてご紹介しました。
実家が空き屋状態になっているのなら、売却してしまうのがおすすめです。
当社はお客様に希望に沿えるような売却プランを用意しており、売却実績も豊富です。
熊本市周辺で資産処分にお困りの方はぜひ当社までお問い合わせください